お茶漬け

朝起きると、いつも枕元に開きっぱなしのPowerBookの上に飲みかけの「お〜いお茶」500mlペットボトルが横たわっている。
そして、テレビも電気もPowerBookも点けたまま寝てしまったのに、PowerBookだけ電源が落ちていることに気づく。電源は点灯しているので充電はされているようだ。自動終了の設定もしていたから、そのせいかと思い電源を押すが、反応がない。
と、濡れたベッドに触れ、それまで寝ぼけていて気づかなかった頭が働きだした。ベッドがお茶でびしょびしょなのだ。それはPowerBookを中心として広がっている。ということは、PowwerBookを通過し、内部から漏れたお茶でベッドが濡れたということだ。ペットボトルに残っている量は、1/3程度。寝る前に飲んだのは1/3程度。ということはおよそ200ml近いお茶がPowerBookを通過したことになる。しかも、起動したまま。
ふと、キーボードに触れてみると、しっとりとしている。光の反射具合で濡れ具合を確かめようとキーボードを外すと、内部がピカピカしている。もちろん、水分。基盤を覆うアルミニウム部品はもとより、緑色の基盤の一部は妙に茶色くなっており、水たまりが出来ている。きっと、集中的にお茶浸しになり、回路がショートしたのだろう。外せる部品は取り外そうと、まずはメモリを外す。一見無事に見えたが、裏面はムカデ脚のピンの隙間まで綺麗に水の膜が張っている。ティッシュで拭くが、生死はわからない。他はどうしようもないので、電源とバッテリーだけを外し、ベッド上で自然乾燥モードに。
会社に行きネットで調べたところ、ロジックボード交換だけで済めば良い方で、それでも?125,000はかかるようだ。40万以上したので、新マシンを買うよりは安いがDOS/VのノートPCなら買えてしまう金額だ。?125,000。ドット落ちもあるし、修理ではなく買い換えするべきなんだろうか。だが、もうじきPowerBookG5が発表されるのではないかと言われている今日、即買いは躊躇させられる。とはいうものの常に必要な物でもある。せめてハードディスク内のデータだけでも吸い上げるためのボックスは早急に手配しよう。だがPowerBookをどうしたものか...。さて、困った...。