目撃

ロケ現場が熊谷なので、埼京線高崎線で向かう。途中の駅で向かいに座ったスンゲーカワイイ女子高生が脚と腕を組んでお昼寝開始(10時くらいなんだけど)。こっくり、こっくり、どんどん体が傾いて、ミニのスカートからパンツ、モロミエ。
ボク側に座っている列の男どもを見てみると、もちろん全員釘付け。見方が人によって全然違うのは、おそらく各人の人間性を良く表しているのだろう。チラチラ見る人、寝たふりで薄目な人、目線は外なのだが明らかにパンツに意識を集中させている人、などなど。ビックリしたのは、硬直して目を見開き、完全に直視しているおじいちゃん。手を添えた杖は直角に、背筋もピーンとし、まばたきも、ない。背に光を浴びて、それはまるでお迎えが来たよう。

神様「...おじいちゃん、おじいちゃん、迎えに来たよ」
おじいちゃん「あぁ....、わしゃぁ..、いつ死んでも良いぞぉ....」

そんな、神との会話が聞こえてきそうな、日差しの暖かな朝。