スキャニング

生まれて初めてCTスキャンに挑戦!ワーイワーイ!
おパンツとシャツだけになり、その上から青色のムームーみたいなのを着させられる。壁際には青とピンクのムームーがキレイにたたんで並べられている。女性がピンクって事ね。いつから男性が青で女性が赤っていうルールが出来たんだろうか。トイレとか、ラブホの歯ブラシとか、スリッパとか、なんで決まってるんだ?と思いつつ着替えも終わりしばしベンチで待つ。「お客様のプライバシー保護のため必ずドアを閉めて下さい」と書いてある、大開放されたドアを横目にレントゲン室内へ。CTスキャナー、でけぇ。初めて見る大型機械の前で早口に技師さんから説明された内容は一度頭で考え直さないと判断がつかない。挙動不審気味に台上に仰向けに寝そべって、指示を待つ。両手は頭の上にバンザイ。飛行機の内装みたいな質感の機械は中央が円形にくり抜かれていて、12時の位置から赤いレーザーが出ている。なんだろな〜、と思い見ていると、下に小さい説明が。「レーザーを見つめないで下さい」。遅いっ!もう見つめてしまったわ!と、身体を支えている台がウイーン。胸の辺りで止まり、ゆっくりと腹部までをスキャン。円形部分には溝が入っていて、その内側になにやら機械が見える。きっと回転しながらスキャンしてるんだろう。ドラムスキャナーの逆バージョンってことか。CTスキャナーの理屈が分かって、なぜかひとり納得。一度終わると、今度は静脈に造影剤とやらを注入。これがまた身体が熱くなる物質で、一瞬にしてのどが渇いてボーっとして首筋から胸にかけて熱〜く感じる。ものの1分程度で治まるのだが、その時は不安に。さらにもう一度スキャンをして終了。トータルで5分程度。なんか、物足りない。もっとなんかしてくれ!頭とか輪切りにしてくれよ!なんて悶々としながら着替えて終了。これだけでなんと?10,000以上。医療費って高いなぁ。でもスウェーデンみたいに医療費無料の国だとなかなか専門医に診てもらえなくてその間に病状が進行するパターンもあるらしいので極端に医療費がかからないのもアレだ。ということで、CTスキャナーはせっかく“回転する”という特性を持っているのだから、ルーレットを仕込んで、患者の右手にはボタンを持たせ、好きなところで止めてもらう。止まった位置には「1/10」〜「2倍」の数値が。1/10だった人は診察代が1/10に。CTスキャンがなんと?1,000で!たまに「萌え系女医と合コン権」とか「お気に入り看護婦の携帯電話番号GET権」とかもあり、造影剤注射の痛さも感じないくらい集中だね。「もう一回だけスキャナ回してくれ!」とかいう患者続出。そのくらいの遊び心と太っ腹さ加減が欲しいと思う、帰り道であった。